海外出張中に賠償事故を起こしてしまいました。保険はつかえますか?

海外出張中に賠償事故を起こしてしまいました。保険はつかえますか?

海外出張時の保険は海外旅行保険だけでは不足がある

仕事で海外出張があるという方もいらっしゃると思いますが、その時の保険はどのように手配していますでしょうか?
・空港で加入する
・予めネットなどで加入しておく
・旅行代理店で加入する
・会社で自動的に加入してくれている
・加入しない

海外出張の多い企業では「企業包括」として海外出張に行く方全員を予め定めたプランにて海外旅行保険に加入する方法をとっていることが多いかと思います。

それでは、その海外旅行保険の内容をどこまで把握していますでしょうか?

補償する事故の種類や保険金額は企業によって様々ですが、たとえば以下のようなプランがあるとします。

▼損保ジャパン日本興亜「新・海外旅行保険off!」のプラン例(行先:アメリカ7日間の場合)

海外旅行保険は、保険責任期間中(保険証券記載の海外旅行の目的をもって住居を出発してから住居に帰着するまで)にケガをしたり病気になったり、携行品損害にあったり、賠償事故を起こしてしまったりした場合に被る損害をカバーするための保険です。

このうち、「賠償責任」の内容に着目してみたいと思います。

これは企業の海外旅行保険を手配する担当者も、出張者も勘違いしやすいところですが、実は仕事中に起こしてしまった賠償事故は、海外旅行保険ではカバーされないことがあります

損保ジャパン日本興亜「新・海外旅行保険off!」の約款のうち、保険金を支払わない場合には以下のような記載があります。

・被保険者の職務遂行に直接起因する損害賠償責任

東京海上、三井住友海上、AIGなどの約款も確認してみましたが、いずれの保険会社の海外旅行保険約款にも「保険金を支払わない場合」事由をとして同様の記載があります。

つまり、職務遂行中(仕事中)に起こした対人・対物事故については保険金支払対象外となってしまうのです。

例)
・商談先企業の工場視察中に機械操作を誤ってしまい第三者にケガを負わせてしまった。
・商談先企業の応接室で誤って高価な花瓶を割ってしまった。 →いずれも海外旅行保険の賠償責任補償では対象外になる可能性が高い。

海外での業務遂行中の賠償責任保険はどうしたらいい?

業務遂行中の対人・対物事故といえば、「施設賠償責任保険」を考える方もいると思いますが、施設賠償責任保険は一般的に日本国内での賠償事故(日本国内で提起された損害賠償請求)について補償する内容になっています。

損害保険は基本的に現地主義とよく言われますが、現地のリスクをカバーする場合、現地の損害保険会社で保険に加入する必要があるとされます。

ただし、日本で営業している保険会社でも一部の保険商品で海外での業務遂行中の賠償事故も補償できるものもあります。
・AIG損保 「World Risk」
・AIG損保 「事業総合賠償責任保険STARs」
・東京海上日動 「超ビジネス保険」
など

▼東京海上日動「超ビジネス保険」パンフレットより

海外での仕事がある場合は、海外旅行保険だけでは不足する場合がある、ということを少なくとも認識し、必要があれば、適切な保険手配を検討すると良いと思います。

(注)当サイトでは保険について一般的と思われる内容を記載しております。個別具体的な保険契約内容についてはパンフレットや重要事項説明書、約款をご確認いただくか、保険代理店または保険会社へお問い合わせください。

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