【火災保険】保険料率が上がる場合、保険料UPはどうしようもないですか?

【火災保険】保険料率が上がる場合、保険料UPはどうしようもないですか?

2019年秋に火災保険料は上がる見込み

日経新聞(2018/11/13)によれば、2019年秋にも大手損害保険会社は、火災保険料を平均5%程度引き上げる方針、とのこと。

火災保険は、概ね3~5年スパンで料率改定が行われることが多く、前回の改定は2015年10月でしたので、タイミング的には一般的かなと思います。

2015年10月の改定では、損害保険料率算出機構が火災保険(住宅総合保険)の参考純率を3.5%引き上げており、2019年秋の火災保険改定にあたっては、損害保険料率算出機構は火災保険(住宅総合保険)の参考純率を5.5%引き上げました。

参考純率とは、保険料のうち、保険金支払に充てられる割合のことを意味しており、火災保険商品のうち、住宅総合保険という住宅向けのポピュラーな補償内容をベースにしています。事業用物件に対する火災保険は住宅用の火災保険とは料率体系が異なりますが、それでもやはり同じように保険料はUP傾向になるのでしょう。

参考純率はあくまで”参考”なので、各損害保険会社は、必ずしもそれに従う必要はありません。保険料率改定のタイミングもバラバラになるとは思いますが、概ね2019年秋に平均すれば5%程度保険料が上がる方向と思われます。

ここで考慮すべきは、どの火災保険契約も一律に5%程度保険料がアップするわけではなく、都道府県ごと、建物構造、用途などに応じて、それぞれアップダウンがあり、全部平均すれば5%程度のアップという結果になるだろう、ということです。

2015年10月の改定では、台風被害の多い九州地方の保険料アップが目立ち、一方、その他の地域では保険料がむしろ下がったケースも多かったように思います。「5%程度か~」と思っていると実は2~3割アップということもあり得ますので、十分気を付けておく必要があると思います。

今回の参考純率5.5%UPは、損害保険料率算出機構が2018年5月に金融庁長官へ提出しています。

つまり、2018年7月の西日本豪雨や大型台風(20号、21号、24号など)の影響は加味されていないわけです。

特に台風21号については、損保会社合計で1兆円を超える保険金支払いになる見込みで、1回の台風による保険金支払額としては過去最大級になります。

したがいまして、損保会社各社は、参考純率5.5%UPに加え、2018年の自然災害も考慮して保険料率の改定をしてくるだろうと予想されます。

消費増税もある

2019年秋といえば消費増税もあります。

たとえばこれまで税込108円だったものが110円になるわけで、率でいえば約1.85%上がります(110÷108)。

保険料には消費税はかからないのですが、消費増税は火災保険の保険金支払額に直接的に影響します。

火災保険の対象物件が保険事故により損傷し、その修理代には消費税がかかります。保険金は消費税込みの金額をベースにして支払いますので、消費増税は自動的に支払保険金アップにもつながるわけです。

保険会社は消費税が上がったからといって、それに連動して保険料を上げることはできませんので、消費増税も織り込みながら料率改定を検討するものと思われます。

参考純率5.5%UP、2018年の台風被害、消費増税と保険料が上がる要因ばかりですね・・

保険料アップはどうしようもないのか?

長い目で見れば、保険料アップ傾向は仕方ないものと思いますが、短期的には保険料アップを回避することも場合によっては可能です。

1.長期契約を行う
事業用物件に対する火災保険は、最長で5年まで契約できることがほとんどです。
保険料率が高くなることがはっきりしていれば、料率がアップする前に5年契約など長期契約をしてしまう方法があります。

ただし、事業用物件に対する火災保険の長期契約は保険料一括払いが条件であることが多いです。
たとえば、5年契約をして、保険料は1年分ずつ毎年払う、ということができない保険会社・保険商品が多いです。

十分な現金をお持ちであれば、という前提にはなりますが、長期一括払いだと、長期契約による割引もありますので、結果的には保険料をだいぶ節約できる可能性があります。

2.補償内容を見直す
あたりまえの話ですが、補償内容のレベルを落とせば保険料は下がります。

これを機会に改めて不要な補償がないか、または免責金額の設定ができないかなど検討してみるのもよいと思います。

3.他社比較する
他の保険会社の見積もりや、他の保険代理店から見積もりを取得することで保険料が安くなる場合があります。

事業用物件に対する火災保険はある程度の保険料規模があって過去の損害率が良好であれば、交渉の余地がある場合があります。

(注)当サイトでは保険について一般的と思われる内容を記載しております。個別具体的な保険契約内容についてはパンフレットや重要事項説明書、約款をご確認いただくか、保険代理店または保険会社へお問い合わせください。

 

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