損害保険の契約者、被保険者、記名被保険者、所有者はどうちがう?

損害保険の契約者、被保険者、記名被保険者、所有者はどうちがう?

保険が分かりにくいのはなぜか?

「保険はよく分からない」と皆がいいます。

それはなぜか?

まったくわたしの個人的な見解ですが、理由が3つあると思います。

1.加入している人が多い。
多くの大人が保険に加入していますし、法人なら当然何かしらの保険に加入しています。人数が多ければ、「分からない」と表明する方の絶対数も多い。分母が多いから分子も多い、というわけですね。というか私がそう言われる立場にある、ということが一番の理由かもしれません・・

2.つかうケースが少ない
自動車保険であれば、人は平均して10年に1回事故を起こすとされています。平均なのでまったく無事故のまま何十年、という方もいれば、数年に1回保険をつかう人もいます。それでも保険をつかうケースが少ないので、実際のサービス価値を感じる体験が少ない → 保険についての理解が進まない、といえると思います。

3.物体のない商品である
保険は物体のない商品で、究極をいえば「ご契約のしおり(約款)」がすべてです。文書による約束事に対してお金(保険料)を払っているわけです。保険用語も独特なものも多く、普段仕事などで保険に携わる機会のない方にとってはとっつきにくいものでしょう。しかしながら、いざというときに保険の価値を感じてもらいやすくするために、各保険会社は挿絵の多い、分かりやすいパンフレット作成に努力しているように感じます。

損害保険の契約者、被保険者、記名被保険者、所有者はどうちがう?

とはいえ、保険用語の意味を正しく理解することで、誤った保険契約になることを回避することにつながります。事業者であれば、より安心感のあるリスクヘッジができていれば、思い切った事業展開も可能になる場合があると思います。

ここでは少なくとも、損害保険の契約者、被保険者、記名被保険者、所有者のちがいについて整理してみましょう。

損害保険の契約者
契約者とは、保険会社に契約の申込みをして保険料を支払う人(または企業等)で、契約の当事者です。

契約者は、その損害保険契約を解約したり、内容を変更することができる権利を有しています。

損害保険の被保険者
被保険者とは、保険の補償を受ける人または保険の対象になる人です。

保険金請求権は被保険者にあります。契約者と被保険者は同一の人(または企業等)である場合が多いですが、別になっていることもあります。

契約者と被保険者が別の場合は、契約者は事故時に保険金請求をすることができません。

たとえば、火災保険などモノ保険の場合、被保険者 = 所有者 となります。
自動車保険の場合は、被保険者 = 補償の対象となる人 となり、車の所有者は別途明記します。

損害保険の記名被保険者
たとえば、損保ジャパン日本興亜のTHEクルマの保険の約款で、対人賠償責任保険のところに以下のように記載があります。

補償の対象となる方(被保険者)
⑴記名被保険者
⑵記名被保険者の配偶者
⑶記名被保険者またはその配偶者の同居のご親族
⑷記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚のお子さま
⑸記名被保険者の承諾を得てご契約の自動車を使用または管理中の方。
ただし、自動車取扱業者(自動車修理業者など)の方が業務として受託
したご契約の自動車を使用または管理している間を除きます。
⑹記名被保険者の使用者。ただし、記名被保険者がご契約の自動車をその
使用者の業務に使用している場合に限ります。

記名被保険者とは被保険者(補償の対象となる人)の代表者のようなものです。
記名被保険者を起点として、上記の(1)~(6)のような人々を被保険者として認識するわけです。

被保険者と記名被保険者はことばが似ていますが、このように意味合いが少し違います。

所有者
損害保険で所有者を明記するのは自動車保険くらいです。自動車保険の所有者は誰なのか車検証をもって明らかにして自動車保険契約をします。

自動車保険以外の保険については所有者=被保険者としている場合が多いです。

車両損害があったとき、保険金は所有者に支払われます。

なお、契約者も被保険者も記名被保険者も所有者も、いずれも個人でも法人でもどちらでも設定可能です。

(注)当サイトでは保険について一般的と思われる内容を記載しております。個別具体的な保険契約内容についてはパンフレットや重要事項説明書、約款をご確認いただくか、保険代理店または保険会社へお問い合わせください。

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