場所を借りてお店をオープンします。どんな保険に入ればよいですか?

場所を借りてお店をオープンします。どんな保険に入ればよいですか?

飲食店舗や物販店舗、サービス店舗など、場所を借りてお店をオープンする場合、どんな保険に入っていたらよいか尋ねられることがあります。

既に何店舗かあって、ひとつ追加する場合は、これまでと同じように保険付保しておけば良いのでしょうが、最初の1店舗目はすべてが初めてですから、保険もどうしたら良いか考えなくてはなりません。

少し分かりやすい例でいうと、個人で賃貸住宅を借りた経験がある方なら不動産仲介業者にて家財の保険に加入したと思います。

自身の家財が火災や盗難被害にあった場合の「家財に対する保険」と、漏水などで階下へ被害を与えてしまった場合に備える「個人賠償責任保険」と、火事を起こしてしまって、建物の現状復旧をするための「借家人賠償責任保険」の3セットが一般的に賃貸住宅を借りる場合の保険になります。

お店の保険もそれに似ていて、自社の「設備什器等に対する保険」と、お客さんなど「他人への賠償責任保険」、建物オーナーに対する「借家人賠償責任保険」といったところを基本にしながら、お店の業務に応じた必要な補償を設計していけば良いと思います。

↓これらの保険が該当してきますが、各保険によって補償の呼び名は異なりますが、以下、一般的なところを少し詳しく見ていきます。

財物保険(設備什器等)

お店をつくるということは、どんな業種であっても多かれ少なかれ什器備品があると思います。それらが火災やその他の事故で損害を受けた場合に復旧するための保険です。

各損保会社で販売しているお店向けの保険は、この財物保険(財物補償)をベースにして、以下の賠償責任保険などをオプションとして付加できるようにしているケースが多いです。

施設賠償責任保険

施設の管理不備や業務遂行上、他人(お客さんなど)にケガをさせた、他人の財物を壊してしまったという場合、法律上の賠償義務を負うことによって負担する費用をカバーするものです。

たとえば他人にケガをさせて、賠償しなくてはならない立場になった場合、その治療費実費や休業損害、慰謝料などが保険として支払われます。

小さいお店なら保険料も年間数千円~とそんなに高くないので入っておいたら良いと思います。

借家人賠償責任保険

個人が住宅を借りるときは、不動産仲介業者にて必ず加入させられる借家人賠償責任保険ですが、法人が物件を賃貸する場合は、必須となっていない場合が多いようです。

しかしながら、借家人としての法律上の原状回復義務はありますので、火災などを起こしてしまった場合に備えて借家人賠償責任保険も付保しておいた方が良いでしょう。

借家人賠償責任保険は、「火災、破裂、爆発、給排水設備に生じた事故」のみを補償するタイプと、それ以外の偶然な事故も補償するオールリスクタイプの2パターン用意されていることが多いです。

たとえば、元々建物に組込まれていたガラスを誤って破損させた、などの場合、オールリスクタイプの借家人賠償責任保険なら対応可能です。

どちらのタイプにするかも検討しておくのがベターです。

受託者賠償責任保険

高級飲食店など業務上、何かお客さんの荷物や上着などを預かるようなことがある場合、預かったものを誤って損傷させるリスクがあります。

他人の物を壊した場合は、施設賠償責任保険では?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、施設賠償責任保険では、管理しているもの(預かっているもの)については補償されません。

「管理財物」などとも言いますが、他人から業務上何かを預かることがあれば受託者賠償責任保険も検討しましょう。

休業補償

1店舗だけで運営する場合、思わぬ事故で休業してしまうと、一気に売上がゼロになってしまいます。

事故によって休業した場合、粗利額をカバーするのが休業補償です。
(売上ではなく粗利額です)

火災や漏水、その他の事故を想定して、何か月くらい、どれだけの粗利が補償されれば安心かという視点で休業補償を検討されると良いと思います。

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業態や建物構造にもよりますが、小さなお店であれば、上記の補償をフルにつけても保険料は年間数万円~十数万円程です。

お店をオープンするというのは大変な準備で大忙しだと思いますが、保険についてもよく検討することで、安心感が増すものと思われます。

(注)当サイトでは保険について一般的と思われる内容を記載しております。個別具体的な保険契約内容についてはパンフレットや重要事項説明書、約款をご確認いただくか、保険代理店または保険会社へお問い合わせください。

 

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